カスタマースポットライト：GeoMark Research

GeoMark社の原油同位体分析ラボでは、毎年約4,000件の石油・炭化水素抽出物の分析を行っており、標準的な石油分析と組み合わせることで、Barrie博士率いるチームは特定の堆積盆地からの原油の出所、歴史、成熟度の変化を適切に推定することができます。これらのサンプルを迅速にかつ効果的にそして高精度で分析することで顧客が抱える問題を解決するためのソリューションが必要とされていました。

Elementar社のPetrovisION=GC-IRMSは、ユーザーフレンドリーなユーザーインターフェースと直感的に操作可能な機器を組み合わせたシステムであり、それに硫黄同位体分析が可能な元素分析装置を追加することで、我々の目的を実現しました。特に、元素分析装置による硫黄分析は類まれな機能であり、コンティニュアスフローシステムらしく分析時間を大幅に短縮することができます。

GeoMark社は、Elementar社の最新技術を持ったIRMSシステムを用いて得られたオイルや抽出物の炭素同位体比データが、特定のオイルの発生源や混合関係を推定できるものであることがわかり、原油生産システムや堆積盆地の仕組みについて新たな知見を得ることができました。
例えば、米国とカナダにまたがるウィリストン盆地のバッケンオイル、アナダルコ盆地のケイニーシェールオイル、カナダ西部堆積盆地のセカンドホワイトスペックスオイルなど、さまざまなガス田・油田の発生起源を推定するために役立っています。

Dr. Barrieは、水のd18OおよびｄD分析のためのさらなるIRMS購入を検討しています。原油採掘時に採取される水のd18O、dD分析を経時的に行うことで、原油採掘量に関連があるかどうか検証するという従来の原油採掘システムにはない新しい試みです。

最新のElementarシステムを購入してからのラボの経験について、Dr. Craig Barrieは次のように述べています。:

GeoMark社は数十年前からElementar社のIRMS機器を使用してきました。そのため、今回石油サンプル分析事業を拡張するために新しいIRMS装置購入することを決定した際にはElementar社と引き続き取引するのは自然の成り行きでした。

元素分析装置の吸脱着カラムは非常に有用で、元素含有比が0.5%に満たない原油に含まれる硫黄の同位体分析を可能にしています。さらに、希釈機能を特定の分析ワークフローに組み込むことで、標準試料の検出値を自在に制御することができます。

GeoMark社は、地球化学をリードする研究所であり、石油およびガスの上流部門全体に地球化学サービスを提供しています。 ラボは主にクライアント向けの技術サービスプロジェクトと石油システム／盆地の大規模な地域研究を実行しており、1991年の設立以来、世界中のすべての主要な石油システムに取り組んできました。

GeoMark社は、分析サービス、地域の石油システム研究、統合データベース製品、および広範な知識ベースの組み合わせを通じて、探鉱および生産サービスを完全に網羅しています。GeoMark社はこのような独自の組み合わせのソリューションを提供する世界で唯一の研究所です。

同社は、GeoMark Researchブログや定期的な科学速報を通じて、最新の調査結果と洞察を定期的に発表しています。 GeoMarkチーム一体となって、業界で利用可能な科学、方法論、技術を進歩させる事に情熱を注いでいます。