最新の無機材料用 炭素・硫黄分析
まったくのゼロからデザインされた、当社の高精度な無機材料用 炭素・硫黄分析装置inductar®CS cubeは、他を真似ることなく独自の最先端技術のみを使用し、簡単な取扱いとメンテナンスが魅力です。 同製品は、寿命の長いソリッドステート型高周波誘導加熱炉により、試料温度は最高約2,000°Cまで到達できます。 オプションのライブカメラは、補完情報としてサンプルの燃焼ガスの発生状況をリアルタイムで観察することができます。 炭素と硫黄の各元素は、測定範囲が広く低ppmから数パーセントをカバーできる赤外線 (IR) 検出器によって分析されます。
inductar CS cube 製品ハイライト
クリーナーを必要とする面倒で騒音の大きなクリーニングは不要
革新的なクルーシブルと装置のデザインが覆す常識
簡単な操作とメンテナンス
日々のルーチン分析を意識した、直感的に操作できるソフトウェア、ユーザーに優しいスマートな機器とコンポーネンツのデザイン
安心できる連続無人運転
89検体用オートサンプラーと、1検体用サンプルフィーダーの選択
内蔵カメラでサンプル燃焼を観察
測定結果を補足する試料の燃焼状態を直接モニタリング
特長
クリーナーが必要な面倒なクリーニングは不要
当社のinductar CS cubeは、従来のどの装置よりもクリーンに試料を燃焼することができます。縦長のセラミック製クルーシブル (試料容器) と革新的装置デザインにより、燃焼中に形成される試料由来ダストによる装置内の汚染を最小限に抑えます。これは主に燃焼用酸素ガスの流れを上から下へ向かうよう設計したことによります。このアプローチによる独自のガスフローが、燃焼管の内壁へのダストの付着を最小限に抑えます。一方、ダストの多くは、縦長なセラミック製クルーシブルの内部で捕捉されます。これは、高い側壁が試料の飛び跳ねを内部にとどめ、大半のダストがクルーシブルに押し戻されるためです。また、アクセスが簡単な加熱式ダストフィルターは、燃焼管の直後で残りすべてのダストを捕捉します。このインテリジェントな機器設計は大掛かりなクリーナーを必要とせず、燃焼管、ダストフィルター、その他の消耗品などの部品をクリーニングする手間を大きく省きます。そのため、時間を節約し、ランニングコストを抑えて、より正確な測定結果が得られます。
簡単な機器操作とメンテナンス
inductar CS cubeは、ユーザーの利便性と装置の堅牢性を最大限に高めるよう開発されています。高周波誘導加熱炉の独自ソリッドステート技術は、そのコンポーネントの耐久性を無限ともいえるほど高め、オシレーターチューブの交換は極めて稀です。また、装置の細部にまで簡単にアクセスできるように各コンポーネントが配置されているため、メンテナンスに掛ける労力を最小にします。工具不要のメンテナンスは、取り外した配管を再接続する際にガスのリークの発生を防ぎます。使用する試薬の寿命は、ソフトウェアによりバーチャル的にモニタリングされ、適宜交換時期がインジケーターによって表示されるため、機器のメンテナンスが容易に行えます。
信頼性の高い24時間365日稼働の89検体用オートサンプラー
inductar CS cubeの試料導入は、アプリケーションのニーズに応じて、マニュアルフィードかオートサンプラーのいずれかを選択できます。便利な89検体用オートサンプラは、全自動でハイスループット運転を可能にし、信頼できる24時間365日の無人運転を可能にします。帰宅直前に試料をオートサンプラーへセットして分析を開始し、翌朝の出社時に分析結果を確認できます。そのため、ほとんど装置に拘束されることなく分析はスムースに行われ、得られる測定結果にご満足いただけます。
内蔵カメラで試料燃焼をライブ観察
inductar CS cubeの特筆すべき特長は、高度に最適化された燃焼プロセスにより、信頼性が高く正確な分析結果が得られることです。選び抜かれた高品質の素材、論理的に優れた構造、耐久性の高い部品は、この分析システムを他に類を見ない、堅牢で耐久性を備えたものに仕上げています。加えて、実際に装置を使用する現場においては、燃焼プロセスを視覚的にモニタリングできることも重要です。そこで、inductar CS cubeは、オプションで装置内部にカメラを設置して、生映像を通して燃焼状況を直接確認することができます。
製品の詳細
inductar CS cubeは炭素・硫黄の同時分析用として以下のモードで分析できるよう最適化されています。
CSモード
購入時に、89検体用オートサンプラー、もしくは2検体用マニュアルサンプラーのいずれかを選択。
分析メソッド
2,000°C以上の純酸素雰囲気下で試料を高温燃焼させた後、妨害因子を除去した後に目的元素を検出。本法は、ISO 15350、ASTM E1019、その他の国際的な公定法に準拠。
簡単な試料の前処理
全ての固体試料はセラミック製クルーシブル (試料容器) に1 g以下で秤量する。試料の種類により、助燃剤を追加する場合あり。
クリーンで安全な分析
革新的な縦長クルーシブル (試料容器) の形状は、上方から下方へ向かって流れる酸素ガスのトップダウンフローと共に、試料由来のダストがクルーシブル外へ拡散することを最小化。さらに、試料溶融物の飛び跳ねをを防止し、燃焼管の寿命を最大化。
広い測定範囲
元素濃度として1 ppm - 100 % (ただし絶対量として炭素60 mg/硫黄5 mgが上限)
1点もしくは多点キャリブレーション
キャリブレーションは直感的に扱えるソフトウェアのガイド付き。キャリブレーションデータは編集・保存が可能。 さらに、キャリブレーションは直線性が高く安定しているため数カ月間は更新が不要。
わずかな設置環境要件
本体用としてわずか628 mm x 607 mm (制御用PCやプリンターを除く) のスペース、230 V電源、燃焼用ガス (酸素)のみが必要。外部冷却や電気クリーナーは不要。
試料導入
89検体用オートサンプラー、もしくは2検体用マニュアルサンプラーのいずれかを選択。
全自動運転
一般的なWindows®ベースPCと専用ソフトウェアを介し、89検体用オートサンプラーを使用して自動運転が可能。オプションとして21 CFR Part 11にも対応。
本体サイズ
手動サンプラーの場合 :607 x 628 x 860 mm (幅 x 奥行き x 高さ)
オートサンプラーの場合:607 x 628 x 1045 mm (幅 x 奥行き x 高さ)