マトリックスに依存しない微量窒素・炭素分析
当社の微量窒素・炭素分析装置UNICUBE traceをご覧ください。固体および液体に含まれる微量のこれらの元素をマトリックスに依存することなく精度良く測定が行えます。 この元素分析装置はDumas法に沿った高温燃焼式で、安全、ユーザーフレンドリー、そして環境に優しい製品です。 10 µg/g (10ppm) の検出限界で、炭素および窒素の高感度分析が短時間 (5分) で行えます。 UNICUBE traceは無人かつハイスループット分析が可能で、微量窒素・炭素分析装置としてもっともフレキシブルに試料条件に対応します。
UNICUBE trace 製品ハイライト
窒素と炭素の精密微量分析
高感度検出器と試料量の多さで感度アップ
マトリックスに依存しない高い信頼性
ブランクフリー試料導入と酸素ジェットインジェクションが期待に応えます
ハイスループット分析
迅速測定 (5分) と簡単メンテナンスで、1日あたり最大300分析
優れたサンプルの柔軟性
固体と液体を問わず幅広い試料量に対応
特長
高感度検出器による精密微量炭素・窒素分析
UNICUBE traceはDumas法に沿った高温燃焼式で、熱伝導度検出器 (TCD) で窒素および炭素を検出します。このTCDは最高感度を発揮するようチューニングが施されており、10 µg/g (10ppm) の検出限界を有する他の追随を許さない高感度な炭素・窒素分析装置として仕上がっています。
ブランクフリー試料導入と酸素ジェットインジェクションによる信頼性の高い測定結果
UNICUBE traceが信頼できる分析結果をもたらします。これは特許技術であるボールバルブを利用して周辺空気の混入を防ぎながら試料を燃焼管へ導入し、さらに燃焼点で酸素を直接吹きかけるジェットインジェクションで試料を完全燃焼させてガス化させることで達成されます。これはマトリックスに依存しない高精度元素分析のための前提条件となります。
迅速測定と簡単メンテナンスが高サンプルスループットを実現
UNICUBE traceは微量レベルの炭素と窒素の定量がわずか5分で行えます。標準で120検体用のオートサンプラーを備え、いつでも試料を追加するこができます。また、24時間365日の無人操作が可能で、1日当たり最大300検体の自動分析が行えます。燃焼灰をトラップする大きなアッシュフィンガーと長期間変動しないキャリブレーションはメンテナンス頻度を大きく低下させ、その結果、システムの連続稼働時間とサンプルスループットを格段に高めます。当社のユーザーフレンドリーなクランプ式配管接続により工具不要なメンテナンスが行えます。また、電熱炉はスライド式で引き出せるため、燃焼管の脱着時に快適な作業姿勢を保てます。
試料を選ばないダイレクト温度制御式ガス脱着 (ダイレクトTPDテクノロジー)
UNICUBEは、最高の信頼性と性能を発揮するガス分離技術であるダイレクトTPDテクノロジーを採用し、最強の検出器と組み合わせにより、幅広い試料条件に対応します。同技術は広いダイナミック測定レンジを保証し、その優れたピーク分離性能により、C:Nの元素比が最大12,000:1の試料にも適応できます。
安心の10年保証
素晴らしい堅牢性と長寿命を備えたUNICUBE traceだからこそ、当社は高温燃焼炉と、熱伝導度検出器 (TCD) の 熱伝導度検出器セル (TCDセル) に10年保証を付与します。また長期サポートを大切にする当社のポリシーとして、製造中止後、最低10年間のスペア部品の供給を続けます。これにより、保有期間に掛かるトータルコストを大幅に抑えて投資回収に貢献します。
製品の詳細
UNICUBE traceは以下のモードで分析できるよう最適化されています。
- CN
- N
秤量範囲
ミクロスケール(<1 mg)からマクロスケール(1gの土壌)まで、および有機物は最大15 mgまで。
元素濃度範囲
大きなダイナミック元素濃度レンジ:
C:最大50 mg absolute もしくは10 ppm - 100 %
N:最大10 mg absolute もしくは10 ppm - 100 %
精度
<0.1 % absolute(均質物質の場合)、ただし試料タイプ、分析モード、システム構成による。
分析時間
~5分、ただし元素濃度、試料重量、試料タイプ、測定モード、およびシステム構成による。
高温燃焼ユニット:
10年保証付き電熱炉は最大1,200 °C (スズ箔使用時はその燃焼時で1,800 °C) で試料を完全燃焼。試料に酸素を直接吹きかけるジェットインジェクションは、燃焼点における酸素濃度が最大となり燃焼時の酸素消費量を抑えます。従来は難燃性であった試料も100%の燃焼と回収が得られます。
パージ &トラップ クロマトグラフィー:
試料の燃焼後、NはN2として熱伝導度検出器 (TCD) へ直接移動して検出されますが、CはCO2として一旦TPDカラムに吸着トラップされます。N2の検出シグナルがベースラインまで戻ったことを自動認識した後に、カラムは急速に加熱されて脱着されたCO2が検出器へ移動して検出されます。この結果、オーバーラップが無く完全にピークは分離され、さらにベースラインへの戻りを自動探知して分析時間は自動的に最適化されます。
検出器
CおよびNの微量分析用に最適化された熱伝導率検出器 (TCD)
試料導入部
- 内蔵式オートサンプラーは、80検体用*、または120検体用のカルーゼルを選択可能(固体もしくは液体の試料をカプセルに封入した場合)、分析時に分析試料の追加が可能
- 液体試料を直接注入するタイプのオートサンプラー* (2 mlバイアル、50検体用カルーゼル) は洗浄用と廃液用のバイアルも完備、分析時に分析試料の追加が可能
電熱炉の最高温度
1,200 °C (試料をスズ箔に包む場合は試料燃焼時に1,800 °C)
機器コントロール
Windows®ベースのUNICUBE® trace専用ソフトウェアの主な機能は、測定、解析、LIMS統合、自動スリープ・ウェークアップによる自動夜間運転など。21 CFR Part 11に対応*
使用するガス
ヘリウムと酸素
本体サイズ
48 x 55 x 57 cm (幅 x 奥行き x 高さ)