オンリーワンのCHNSマクロ分析
1つの試料から炭素、水素、窒素、硫黄を同時測定できる世界初のマクロ有機元素分析装置vario MACRO cubeをご覧ください。マクロサイズ試料用のこの万能装置は、元素分析業界をリードする汎用性のため、最大限の柔軟性で分析が行えるよう設計されています。主な対象試料は、石油コークス、褐炭、瀝青炭などの固体試料から、タール、残査燃料油、バンカー重油などの粘性の高い液体サンプルまで、さまざまなものがあります。卓越した分析精度を備えたvario MACRO cubeは、年中無休で土壌、化石燃料、および派生製品を分析することのできる汎用性と信頼性に優れた装置です。
vario MACRO cube 製品ハイライト
マクロサイズとして最大の汎用性
CHNS、CHN、CNS、またはCNのいずれかのモードで、マクロサイズの試料に含まれる複数元素を同時測定
最高の精度・正確さでCHNS同時分析
独自の高性能パージ & トラップ (APT) 技術が支える高い信頼性
試料調製時間が大幅短縮
1.5 gの最大試料量で楽々秤量
最高のサンプルスループット
最大120検体用オートサンプラーと簡素化されたメンテナンス性が貢献
特長
マクロ有機元素分析装置として最高の汎用性
vario MACRO cubeは、グラムレベルの試料量のCHNS同時分析が、1回の自動測定で行える世界初の有機元素分析装置です。分析用途に応じてCHNS、CHN、CNS、CNの中から最適な測定モードが選択できます。より多様な分析が行えるように、酸素、塩素、全無機炭素 (TIC)、全有機炭素 (TOC) を検出するための各種アップグレードキットがオプションとして用意されておりますが、これらはいつでも追加することができます。
最も高CHNい精度と精度での同時判定
vario MACRO cubeは、特許技術であるボールバルブを利用して周辺空気の混入を防ぎながら試料を燃焼管へ導入できるため、高い精度と正確さを備えた分析結果を得ることができます。また当社独自の高性能パージ & トラップ (APT) 技術を使用することで、C:N元素比が極限の7,000:1の試料でさえも測定が測定が行えます。さらには高精度な水素濃度測定にも理想的な一台です。
大幅短縮した試料調製時間
試料準備に費やす貴重な時間が節約できます!vario MACRO cubeは、不均一な試料でも粉砕や破砕のような時間のかかる試料調製を行うことなく、最大1.5 gの試料量で測定できます。また、このような大容量分析は元素濃度が低い場合にも効果的で、vario MACRO cubeの検出範囲の広さを示しています。
高度な自動化と容易なメンテナンスによる快適な操作性
vario MACRO cubeは、最大で120検体用カルーゼルを装着できるオートサンプラーを備え、いつどのポジションでも試料を追加することができます。ブランフリー試料導入と最大のサンプルスループットが24時間365日の無人運転を可能にします。また、長期間安定したキャリブレーションのおかげで、実試料の分析前に較正用試料を測定する必要がなくなります。これはメンテナンスに費やす時間を大幅に軽減し、結果としてシステムの連続稼働時間が格段に長くなります。メンテナンスが必要な時はいつでも、ユーザーフレンドリーなクランプ式配管接続により工具不要なメンテナンスが行えます。また、電熱炉はスライド式で引き出せるため、燃焼管の脱着時に快適な作業姿勢を保てます。
安心の10年保証
素晴らしい堅牢性と長寿命を備えたvario MACRO cubeだからこそ、当社は高温燃焼炉と、熱伝導度検出器 (TCD) の 熱伝導度検出器セル (TCDセル) に10年保証を付与します。また長期サポートを大切にする当社のポリシーとして、製造中止後、最低10年間のスペア部品の供給を続けます。これにより、保有期間に掛かるトータルコストを大幅に抑えて投資回収に貢献します。
製品の詳細
vario MACRO cubeは以下のモードで分析できるよう最適化されています。
CHNS
CHN
CNS
CN
N
O*
Cl*
TIC*
TOC*
秤量範囲
試料要件に応じて、ミクロスケール(<1mg)からマクロスケール(最大1500 mg)まで
元素濃度範囲
最大のダイナミック元素濃度レンジ:
C:最大100 mg absolute (最大150 mg*) もしくは0 - 100 %
H:最大15 mg absolute もしくは0 - 100 %
N:最大100 mg absolute もしくは0 - 100 %
S:最大18 mg absolute もしくは0 - 100 %
O*:最大6 mg absolute もしくは0 - 100 %
Cl*:最大1.2 mg absolute もしくは0 - 100 %
精度
<0.1 % absolute(100 mgグルタミン酸)、ただし試料タイプ、分析モード、システム構成による。
分析時間
1元素あたり~3 - 4分、ただし元素濃度、試料重量、試料タイプ、測定モード、およびシステム構成による。
高温燃焼ユニット:
10年保証付き電熱炉は最大1,200 °C (スズ箔使用時はその燃焼時で1,800 °C) で試料を完全燃焼。これは回収率100%の前提条件となりますが、従来は難燃性であった試料も、酸素を直接吹きかけるジェットインジェクションによって燃焼点における酸素濃度が最大となり完全燃焼を達成し、かつ燃焼時の酸素消費量を抑えることができます。
パージ &トラップ クロマトグラフィー:
燃焼混合ガスの分離は最大3種類の選択的ガス吸着カラム上で行われ、元素単位で検出シグナルのベースラインへの戻りを自動探知して分析時間の自動最適化を行うことで、オーバーラップの無い完全なピーク分離を実現します。
検出器
- 熱伝導度検出器 (TCD)
- 硫黄/酸素分析用 赤外線 (IR) 検出器*
- 塩素分析用 電気化学検出器*
試料導入部
内蔵式オートサンプラーは、60検体用*、80検体用、または120検体用*のカルーゼルを選択可能(固体もしくは液体の試料をカプセルに封入した場合)、分析時に分析試料の追加が可能
電熱炉の最高温度
1,200 °C (試料をスズ箔に包む場合は試料燃焼時に1,800 °C)
機器コントロール
Windows®ベースのvario MACRO cube専用ソフトウェアの主な機能は、測定、解析、LIMS統合、自動スリープ・ウェークアップによる自動夜間運転など。21 CFR Part 11に対応*
使用するガス
ヘリウムと酸素
本体サイズ
48 x 55 x 57 cm (幅 x 奥行き x 高さ)