環境水・排水TOC分析の新鋭機
enviro TOCは、環境や廃水に含まれるTOCやTNbの測定に特化した、革新的で未来志向の機器分析ソリューションです。高温燃焼触媒酸化方式を基本原理とする当社のTOC分析装置は、数十年にわたり環境水分析や排水分析の分野で高い評価を得ています。enviro TOCはこれまで培った技術的ノウハウと最新の革新的テクノロジーの融合によって生まれました。この製品は、固体を含む幅広い種類のサンプルマトリックス、高い分析精度、高サンプルスループットへの適応が求められる、環境・水分析専門ラボのニーズに最適な一台です。
enviro TOC 製品ハイライト
あらゆる環境試料に対応
最大1,200°Cの高温燃焼で、液体試料、固体試料、粒子含有試料など、あらゆる試料を強力に燃焼分解
最高のサンプルスループット
洗浄や測定などの機能を有するオートサンプラー、ならびに使いやすいlyticOS®ベースの最新ソフトウェアが貢献
コンタミ低減がもたらす高精度分析
洗浄機能付きオートサンプラーが活躍
長寿命と低ランニングコスト
独自の塩分除去機能SALTTRAPが活躍
TOC分析の出番 - TOC分析とBOD・COD分析
ホワイトペーパー
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特長
環境試料の幅広いサンプルマトリックスに対応
enviro TOCは、あらゆる環境マトリックス中のTOC、NPOC、TC、TIC、DOC、POC、TNbの分析に特化しています。この装置は一台で固体と液体の両方の試料タイプについて全自動でTOCを測定できます。最高1200°Cに到達する高温燃焼炉は、安定な炭素化合物であっても完全な酸化燃焼と回収を保証します。有機汚染度を判定する他の分析手法と比較した場合、大きな違いは有害物質を使うことなく、わずか2 - 3分と短時間で分析結果が得られます。
インテリジェント設計による、最速サンプルスループット
40 mlのEPAバイアル向け60検体ハイスループットオートサンプラーは、快適にサンプルを処理し、24時間365日ルーチン分析の無人運転を可能にします。インテリジェントなlyticOSソフトウェアは洗浄と測定をパラレルに処理することで、時間を節約してサンプルスループットを向上させます。さらに、直感的なlyticOSのユーザインターフェースは、操作、制御、データ評価がとても簡単になります。enviro TOCのユーザーフレンドリーなメンテナンス性は、最小限のメンテナンス作業で最も効率的なルーチン分析が行えます。
キャリーオーバー (コンタミ) 防止と高精度分析
enviro TOCの60検体フルオートサンプラは、次のサンプルへのキャリーオーバーや試料に含まれる粒子の沈降を防ぐための洗浄機能を備えています。これにより、高精度で正確な解析結果が得られ、周辺部品の劣化を防ぎます。
SALTTRAPによるマトリックス分離による、消耗部品の延命と低ランニングコスト
塩分を含むサンプルを燃焼させると、その塩分は燃焼管内で結晶化します。 石英ガラス製の燃焼管の表面や触媒の内部で結晶化が起こると、それらの寿命は劇的に短くなります。 enviro TOC独自のSALTTRAPは、濃縮塩溶液の場合でも、燃焼管と触媒のメンテナンス間隔を延ばせるためユーザーフレンドリーです。そして、ランニングコストが大幅に削減されます。塩の性質にも依存しますが、一般的には燃焼温度を下げることで結晶化を低減できます。 しかしながら、塩は溶融点で直接トラップされるため、SALTTRAPのみが確実に燃焼管をガラスの腐食から守ることができます。
安心の10年保証
素晴らしい堅牢性と長寿命を備えたenviro TOCだからこそ、当社は高温燃焼炉に10年保証を付与します。また長期サポートを大切にする当社のポリシーとして、製造中止後、最低10年間のスペア部品の供給を続けます。これにより、保有期間に掛かるトータルコストを大幅に抑えて投資回収に貢献します。
製品の詳細
enviro TOCは、環境分析用ならびに廃水分析用に最適化されています。また以下の測定モードが利用できます。
液体モード
液体モードは、完全自動化された60検体用オートサンプラーの使用を推奨します。すべてのバイアルの攪拌、酸添加、およびパージが自動で行えます。また、予算に応じて手動でサンプルを導入するタイプも選択できます。液体モードと固体モードの切り替えは極簡単で、わずか数分で完了します。
固体モード
固体モードの場合、オートサンプラーは60検体用、80検体用、120検体用の中から選択できます。また、予算に応じて手動でサンプルを導入するタイプも選択できます。液体モードと固体モードの切り替えは極簡単で、わずか数分で完了します。
分析方法
最大1,200°Cの高温燃焼触媒酸化により、TOC、NPOC、TC、TIC、POC (VOC)、DOCの各炭素はすべてCO2へ変換されてIR検出器で検出されます。また、TNbはCLDまたはECD (いずれもオプション) によって同時検出が行えます。
堅牢な電熱炉
最高到達温度は1,200 °C。一つの電熱炉で試料タイプに応じてフレキシブルに最適温度域の設定が可能;塩分を含む試料溶液 (~720 - 750 °C)、粒子を含む試料溶液 (850 °C)、固体 (>900 °C) 。
液体用オートサンプラー
40 mlのEPAバイアル向け60検体用全自動オートサンプラーは完全に装置と統合できます。すべてのバイアルの攪拌、酸添加、およびパージが自動で行え、バイアルにはセプタムを使用できます。また、予算に応じて手動でサンプルを導入するタイプも選択できます。さらに固体モード (オプション) への切り替えは極簡単で、わずか数分で完了します。
液体および固体分析用のモジュラー概念
液体、固体、いずれの試料タイプでも便利なオートサンプラーの利用を推奨しますが、予算に応じて手動でサンプルを導入するタイプも選択できます。またオプションでいつでも液体モードに固体モードの追加が行えます。両モード間の切り替えは極簡単で、わずか数分で完了します。
塩分対策SALTTRAPによるメンテナンス頻度の軽減
enviro TOCは、塩分や粒子を含む試料や、その他の困難な試料にも柔軟に適応できるよう設計されています。技術革新によって生まれた新しい燃焼管のデザインコンセプトは、真のマトリックス除去と最大限の燃焼管保護を確実に実行することです。新しい塩分対策は燃焼管の寿命を大きく延ばしランニングコストを低減します。
革新的な検出器
検出器はCO2やNOの測定用にカスタマイズされています。希釈に伴う誤差を避けるため、1種類の標準液を用いて試料量を可変させることで多点検量線を作成することができます。また、その検量線は広い範囲で高い直線性を示します。
準拠公定法
enviro TOCは、液体中のTOC、TC、TIC、TNbの測定に関して、以下の公定法に準拠しています;ISO 20236, ISO 8245, EN 1484, EN 12260, SM 5310B, EPA 415.1, and ASTM D7573。また、土壌や固体廃棄物に含まれるTOCやTCを固体モードで測定する場合には、EN 15936 and ISO 10694に準拠します。
高性能と柔軟性を備えた、lyticOSベースの最新ソフトウェア
装置は一般的なWindows®*PCを介して制御が行われます。装置制御とデータ解析に用いる使い勝手の良いソフトウェアlyticOSの特長は、フレキシブルな校正機能、先端的な演算操作、直感的なトラブルシューティングです。
簡単、コンパクト、経済的
独自の装置デザインコンセプトは、取り扱いが容易である、メンテナンスコストが安い、幅広い試料タイプに柔軟に対応できる、分析性能が高いの4点で特徴付けられます。
固体試料導入モジュール
オプションとして、固体試料の全自動分析は、60検体用、80検体用 (各 最大1 g)、または120検体用 (最大300 mg*) のいずれかのサンプルフィーダーを選択できます。また、予算に応じて手動でサンプルを導入するタイプも選択できます。さらに液体モードへの切り替えが極簡単に行えます。
TNb測定
全結合窒素 (TNb) 同時測定用の検出器は以下から選択できます。
CLD:化学発光式検出器
ECD:電気化学式検出器
固体中TICの測定用アタッチメント soliTIC
炭酸塩 (TIC) を安全に酸分解してCO2として放出するアタッチメントで、測定はenviro TOCの検出器で行います。実際の測定にはlyticOSソフトウェアによる便利なガイダンスが利用できます。
便利アイテム
幾つかの便利アイテムを用意しています;認定済みTOC標準液、燃焼管スタンド、固体試料用サンプルトレイ。