今年のノーベル化学賞が、ドイツのマックス・プランク石炭研究所のベンジャミン・リスト所長(2021年10月現在 北海道大学特任教授を兼務)と、アメリカのプリンストン大学のデビッド・マクミラン教授に授与される事となりました。弊社は御二人の受賞とそのチームがこの大成功を成し遂げた事を心から祝福します。
さらに、この研究において弊社の元素分析装置vario EL III* と vario MICRO cube**が貢献できたことを大変光栄に思います。
化学反応を精密、安全かつ省エネルギーで制御する事は現代化学の夢です。ベンジャミン・リスト博士とデビット・マクミラン博士は、有機触媒の開発でこのゴールに大きく近づきました。高純度な反応物のみならずそこから生成される生成物の評価は使用する分析技術に大きく依存しますが、例えば有機元素分析等の分析手法は有機合成反応を正確にチェックする事が出来ます。言い換えるならば、精密分析を行うことなく連続反応を実行・評価する事は計器飛行とも言えます。
エレメンターは、1923年のフリッツ・プレーグル博士のノーベル賞受賞から今日まで、一貫して最新のアプリケーション向けの元素分析装置を開発しています。
* 後継機種はvario EL cube ** 後継機種はUNICUBE®