フレーバーとフレグランスの分析のための高度な性能
AromavisIONは、製品および成分の品質評価がかつてないほど重要視されているフレーバー・フレグランス業界向けの、先進的かつ包括的な安定同位体分析ソリューションです。
健康的で自然な製品への関心が高まる中、フレーバーおよびフレグランス業界のリーダーは、ブランド価値と評判を高めるために、製品規格に対する消費者の信頼を重要視しています。安定同位体分析は、同位体の特徴を利用して高級品への不正な混入物を検出したり、成分の起源を推定することができるため、価値ある製品の安全性と品質を保証するために不可欠なツールとなっています。
AromavisIONは、投資対効果の大幅な向上を目指して開発され、充実したデータ処理能力と最小限の装置接触時間を兼ね備えており、お客様のラボにとって重要なリソースとなることでしょう。
AromavisION 製品の特長
使いやすさ
Good-For-Go機能により、ワンクリックでシステムのセットアップが可能です
高度なデータ解析
従来品とは比べものにならない優れた安定同位体解析ソフトウェア
小さな設置面積
従来機種と比較して設置面積を約50%削減
低コスト
システムのスリープ/ウェイクアップ機能による各種コストの低減
特長
使いやすさ
AromavisIONは、わかりやすい解析機能とインテリジェントな制御機能により、この種のソリューションの中で最も使いやすいものの一つとなっています。また、Good-For-Go制御技術により、ワンクリックで装置のセットアップが完了し、操作時間を大幅に短縮します。
高度なデータ解析
AromavisIONは、以下のような特徴により、研究室に最先端の分析機能を提供します。
- 広いダイナミックレンジサンプルに対応した100Vヘッドアンプ
- 高度なパージ&トラップクロマトグラフィーによる燃焼ガスのベースライン分離
- 低濃度窒素分析のためのゼロブランクボールバルブ導入
- 機能的な安定同位体データ処理ソフトウェア
最小限の設置面積
AromavisIONは、現在市販されている安定同位体分析装置と比較して、約50%の小型化を実現し、コンパクトなパッケージの中に優れた性能を発揮します。
低所有コスト
スリープ/ウェイクアップ機能によりランニングコストを抑えることができます。
製品の詳細
AromavisIONは、以下のモジュールで構成される安定同位体ベースの香気・香料分析のための包括的なソリューションです。
isoprime visION 安定同位体分析装置
isoprime visION同位体比質量分析計は、優れたバルク同位体分析および化合物固有の同位体分析を提供します。使いやすさを重視して開発されたisoprime visIONは、シンプルであることが特徴です。安定同位体分析の全く新しい体験を提供します。日常的なメンテナンスから解放され、機器ではなく科学に集中することができます。このようにisoprime visIONは、まだ同位体比質量分析の経験が浅い研究室にも、安定同位体分析の可能性を切り開きます。
centrIONモニタリングガスハンドリングとインレットインターフェースシステム
centrIONはisoprime visIONシステムの強力な核となるものです。デジタル制御による完全自動化により、centrIONはisoprime visIONのインレットシステムの中心的なインターフェースとなり、装置のパフォーマンスチェックに必要なモニタリングガス導入を行います。
isoprime visIONに内蔵され、lyticOS®ソフトウェアスイートによってインテリジェントに処理されるcentrIONは、複雑なタスクを驚くほどシンプルに実行するためにシームレスに動作します。
centrIONを使用すれば、装置の日々のメンテナンスから解放され、研究に集中することができます。
lyticOS® AromavisION オペレーティングライセンス(データ取得およびデータ処理用)
lyticOS® ソフトウェアスイートは、isoprime visION安定同位体分析計のための画期的な新しいソフトウェアです。isoprime visIONとcentrIONと連動し、比類ないレベルのインテリジェントな制御を提供します。
lyticOS® は安定同位体分析のために開発・設計された、最も機能的かつシンプルなソフトウェアです。その機能的なれたユーザーインターフェースとは裏腹に、比類ない能力を発揮し、優れたデータを簡単に取得することができます。
さらにlyticOS® により、isoprime visION はサンプル分析前後でシステムのモニターを行い、サンプル分析の信頼性を補完するデータ付帯させることが可能です。
Agilent 8890 GC と GC5 furnace による δ13C および δ2H 同位体分析
分子レベル同位体分析は、あらゆる種類の食品マトリックス中の複雑な香料成分を測定するための基本的なツールです。GC5システムは、ガスクロマトグラフにおけるサンプルクロマトグラフィーを保持したまま、反応炉に導入することができるため、低濃度サンプルに対しても優れた感度を発揮します。一方、長時間にわたって反応温度を安定させ、ガス変換を一定に保つことができる反応炉によって香料およびフレグランス化合物分析をルーチン化することができます。
GC5 システムは、アジレント・テクノロジーズの Value-Added Reseller (VAR) パートナーとして市場をリードする Agilent 8890 GC システムを最大限に活用し、お客様の研究に最適な最高性能の GC-IRMS システムを提案します。
上記 4 つのコアコンポーネントに加え、AromavisION ソリューションには、最大 16 サンプルに対応する Agilent 7693 オートサンプラータレットも含まれています。
GC-MSによる化合物の同定
複雑な香料サンプルを分析する場合、1つのサンプルから非常に多くのサンプルピークが検出されますが、分離が不十分なピークもあります。加えて、化合物の分子構造がIRMS-インターフェースの高温炉で分解・ガス化されるため、どの化合物を分析しているのか確証を持てないことがあります。
Agilent 5975C MSD と AromavisION を組み合わせることで、たった1 回のサンプル分析で化合物同定と同位体比定量を同時に行うことができ、分析時間が大幅に短縮されます。
バルク同位体分析
原材料のバルク同位体比は、工場に到着した香料の起源を迅速に示すことができます。このプレスクリーニングは、vario PYRO cube® 元素分析計を用いて、CHNOS 全5元素の同位体組成を迅速かつ簡単に提供することができます。
自動化された試料調製
CTC Analytics社やGerstel社などの専用オートサンプラーモジュールを使用すれば、固相マイクロ抽出(SPME: Solid Phase Micro Extraction)や熱分解などの自動試料調製が可能です。AromavisIONでは、大量サンプルの迅速な全自動分析を可能にする専用オートサンプラーを提供し、スループットの向上と運用コストの低減を実現します。
液体分析
ウイスキーやウォッカなどの高級アルコール飲料は、vario PYRO cube®元素分析装置に液体サンプラー: vario Liquid Sampler(VLS)を付帯させて、そのδ13Cを直接分析することが可能です。
- フレーバー、アロマ、エッセンシャルオイル
- 果肉、野菜
- オリーブオイル
- 加工食品
- アルコール飲料